債務整理中の遅延損害金の扱いは?

債務整理の際によく聞く「遅延損害金」とはどのようなものなのでしょうか?

簡単に言うと、借金の返済が遅れた時の延滞料(=ペナルティ)のことを意味します。

そんな遅延損害金について、軽視している人や詳しく知らない人は多いようです。

そこで今回は、遅延損害金についてご紹介いたします。

遅延損害金とは?

まずはこの遅延損害金についての基本を解説します。

民法420条
「当事者は、債務の不履行について損害賠償の額を予定することができる」

とある通り、ローン契約では、前もって遅延損害金について取り決めがされています。

遅延損害金とは、ローンの返済遅れに対する延滞料のことです。

返済予定日より返済が遅れた場合、通常の返済額に遅延損害金が最大で年利20%で上乗せして加算されます。

計算式は以下の通りです。

返済額×遅延損害金利率÷365(日数)×延滞日数

遅延損害金は「遅延利息」とも呼ばれ、その利率は「遅延損害利率」などと契約書に記載されます。

ではこの遅延損害金は債務整理の中ではどのように扱われるのか見ていきましょう。

債務整理後は利息は一切発生しない

債務整理後は任意整理や個人再生、自己破産において、遅延損害金を含めた借金元本意外のペナルティや金利部分は免除になります。

ただ、任意整理についてはあくまでも債務整理の交渉後においての利息をカットしているため、すでに発生していた遅延損害金などについては、貸金業者との交渉によって結果が変わる可能性があります。

それはあくまでも、任意整理は債務者が専門家の代理人(弁護士や司法書士など)を立てて債権者と交渉を行うため、個人再生や自己破産などの様に交渉時点では法的強制力は無いからです。

個人再生、自己破産について

この2つの方法については任意整理と違い、裁判所を通した法的強制力を持った手続きで債務整理を行います。

そのため、遅延損損害金を含む借金を対象として、個人再生であれば減算が、自己破産であれば借金の一括整理されます。

しかし、この2つの方法では借金の大幅減額や帳消しが行われますが、それだけに債務者自身にもデメリットがあります。

個人再生では住宅ローン以外のローン、例えば車など20万以上の価値がある財産については借金の整理時に没収されてしまいます。

自己破産では生活していくうえで、必要最低限のもの以外の財産は全て差し押さえられてしまうため、借金からは解放されても元の生活に戻ることは出来ません。

債務整理をすることで信用情報機関に事故情報として登録され、5~10年ほどクレジットカードや借入をすることが出来なくなることも理解しておきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

遅延損害金について、少しでも知って頂ければ幸いです。

借金の返済に行き詰まっている方は、その1日1日に遅延損害金はかかっていますので、弁護士の無料相談などを活用して現状の把握から始めましょう。